Raspberry Pi OSをBullseyeにアップグレードする

BusterからBullseyeへアップグレード

2021年8月にDebian GNU Linux bullseyeがリリースされました。Raspberry Pi OSの公式リリースに先駆けてBullseyeをインストールすることにしました。

/etc/apt/sources.listの更新

使用するリポジトリをbusterからbullseyeに変更する必要があります。32bit版を使っているので以下の通りに変更しました。

/etc/apt/sources.list.d/docker.listの更新

deb [arch=armhf signed-by=/usr/share/keyrings/docker-archive-keyring.gpg] https://download.docker.com/linux/raspbian bullseye stable

/etc/apt/sources.list.d/raspi.listの更新

deb http://archive.raspberrypi.org/debian/ bullseye main
# Uncomment line below then 'apt-get update' to enable 'apt-get source'
#deb-src http://archive.raspberrypi.org/debian/ buster main

aptの実行

手順はChapter 4. Upgrades from Debian 10 (buster)を参考にしました。

# apt clean # 古いパッケージのキャッシュを削除
# apt update
# apt upgrade --without-new-pkgs
# apt --purge remove libgcc-8-dev gcc-8-base # 競合の削除
# apt full-upgrade
# apt --purge autoremove
# reboot

途中apt full-upgradeでパッケージを展開できなくなっていたため、SDカードをPCに挿してfsck -y <SDカードのパーティションに対応したブロックデバイス>によりファイルシステムを修復する必要がありました。

アップグレード後

I2Cを有効にする

アップグレード後、I2Cが無効になっていたため、有効にしました。

# raspi-config
=> 3 Interface Options
=> P5 I2C
=> `Would you like the ARM I2C interface to be enabled?`という質問に`<Yes>`と回答することで有効になる

Python環境の最新化

pythonのバージョンが3.9になったため、pipコマンドの再インストールやvirtualenv環境の再構築を行いました。

$ python3 get-pip.py --user

$ rm ~/.local/bin/easy_install-<古いバージョン>
$ rm ~/.local/bin/pip<古いバージョン>
$ rm -rf ~/.local/lib/python<古いバージョン>

$ . <virtualenvディレクトリ>/bin/activate
$ pip install --upgrade <パッケージ>...
$ deactivate